・目利き （2000.10.13） 休日はほとんどインライン、それでも年に１〜２回は詰将棋の会合に出席しています。 私は会合で、「この変化がわからない」とか「この筋で余詰みそう」とかの話には興味がありません。貴重な時間をそんな些細なことに費やすのが、もったいないのです。 私は会合で、詰将棋に関しての美学、哲学、論理学、史学について対話をするのが好きです。たとえその人が、作ることや解くことが苦手であったとしても、評論することが上手であれば、私はいろいろな質問をして、教えを乞います。 評論すること、つまり作品を正当に評価することは、詰将棋というカテゴリーの中で、実は最も高度な技術を要するのです。「目利き」になるには、詰将棋を誰よりも好きになるしか方法はありません。