・白文鳥のピッチくん、その3(2002.05.11 相馬ママ作)

○ピッチくんのお婿さん探し

前回、うちのパパとケイトがすっかりフクロウにとりつかれてしまった話しを書きましたが、結局フクロウを諦めた2人が次に思い付いたのはピッチくんのお婿さんを探そうということでした。ピッチくんは実はピッチちゃんだったので、お嫁さんではなくお婿さんを探そうと、またペットショップを見てまわりました。しかし、白文鳥の手のりのメスは気が強いので、後からつがいにするのは難しいという話しでした。

ペットショップめぐりは結構楽しく、今まで知らなかったいろいろな鳥の名前を覚えました。ケイトの目に止まったのはキバタンやヨウムなどの大型インコ。体長が40センチにもなり、値段が30万、40万と高価で、大きな数字が好きなケイトの関心を引いたようです。

ある雨の日(インラインスケートができないので)西武のペットショップへ行きました。そこで目に止まったのがオカメインコのヒナでした。パパは、つぶらな瞳の恐竜くんのようなヒナに魅せられてしまいました。結局、鳥の本だけ買って帰りましたが、パパはその本のある文章を発見しました。それは「オカメインコの性格はおっとりしていて、他の小型の小鳥とも仲良くなれます」というものでした。

パパは家に着くなり、オカメインコのホームページを見あさりました。オカメインコのホームページは無数にあり、買主の入れ込みようがうかがえるものばかりでした。パパは楽しそうにオカメインコの種類など調べていました。ケイトは体が黄色くてほっぺがオレンジ色のルチノーが可愛いと言い、パパは鷹のような配色のホワイトファイスがかっこいいと言い、家族でオカメインコの話しで盛り上がりました。

○ピッチくんのお友だち

そこでお話しが終わらなくなってしまったのは、私が練馬駅の近くで小動物のペットショップを見つけてしまったからです。ふらっと見に行ったところ、そこには我家で話題沸騰中のオカメインコのヒナがいました。それもパパの好きなホワイトファイスのヒナが‥ジャジャーん。つぶらな瞳にパパもケイトもそして私まで魅せられて、思案のあげくそのヒナを買ってしまいました。

名前はモンちゃんと付けました。あの愛らしいフクロウ(オオコノハズク)のモンちゃん面影がだぶって、私が提案しました。ピッチくんのお友だちということで飼ったモンちゃんですが、どうもピッチくんより人気者になってしまったようです。ピッチくんもちょっと嫉妬ぎみ。ピッチくんは、モンちゃんにちょっかいをだして羽根を突付いてみたりするのですが、ヒナといってもピッチくんの2倍以上も大きいモンちゃんが羽根をバタバタさせると、ピッチくんは驚いて、凄い勢いで逃げていくのでした。

スローでおっとりしているモンちゃんと、いたずら者のピッチくんは果たしてお友だちになれるのでしょうか?ちょっと不安です。

○いじけ虫のピッチくん

ゴールデンウィークは家族で連日光が丘でインラインスケートしました。毎度夕方まで滑っているのですが、気に掛かるのがモンちゃんのこと。モンちゃんはまだヒナなので餌をあげなくてはいけません。うちに帰ってモンちゃんを出すとピッチくんも出せと鳴くので、ピッチくんも出してあげなければなりません。

モンちゃんはとても甘えん坊さんです。手に乗せると甘え声を出しながら肩までよじ登ってきます。そうすると、ピッチくんをかまってあげる余裕がありません。だんだんピッチくんもいじけて、籠から出る時しばらくどうしようかと考えていたり、わざと遠くに飛んでいってしまったりします。

今まで一人っ子で愛情を一心に受けていたピッチくんの心境も解ります。うちは息子も一人っ子だったので、こういう場合どのように2羽に愛情を注げばいいか、その配分の仕方に戸惑っています。ピッチくんもいじけ虫にならずに、早くモンちゃんと仲良しになってくれればいいなと思います。